廃れ酒:新宿区のホテル跡
廃墟らしい廃墟に行ってみようと思い、新宿区にあるホテルの廃墟に行ってみることにした。
史跡や観光地ではない、紛れもない廃墟である。事前の調査もしっかりと済ませた。
新宿駅で降り、西新宿の方へ向かう。
歩道橋の欄干に上着がかかっている。足元に日商簿記3級の参考書が散乱していた。
夢破れたのだろうか。
まあ飛び降りたわけではなかろう。流石に、いろんな意味で。
目的地は、かつて十二社池と呼ばれた池があった場所だそうである。隣接する十二社大滝とともに江戸の景勝地となっていたが、1968年に埋め立てられ消滅したとのことである(wikipediaより)
近くに着いたので、コンビニで酒を物色する。
そろそろ外で酒を飲むのも慣れてきたので、ゆっくり飲むのもいいだろうと思い、日本酒を購入。
この細い階段を上がる途中に、目的の物件がある。
到着したものの、なんだかとても普通っぽい。
看板が取り外されているのは調査済みであったが、廃墟というわりにはなんか生活感があるし、廃墟紹介サイトの写真にはなかった竹製の囲いのようなものができている。
もしかして人いる?
とりあえず、すみません。と思いながら写真を一枚だけ撮った。
さて、早速飲酒というところだが、前回の上野の比でないほど道幅が狭く、お酒片手に誰かと鉢合わせしたらいよいよ注意されるのではとドキドキである。それに、周囲にここよりもヤバそうな家があり、気が気でない。
開栓
しかもよりによって今回は日本酒だ。正直あまり日本酒が得意ではない。
少なくともゴクゴク行けるものではないだろう。進まないこと必至である。
ゆっくり飲みたいなどと思っていた5分前の自分を呪う。
しかし、神様は見捨てなかった。
一口飲んでから気づく。
「あっ薄い。」
缶の裏を見ると「アルコール度数:7%」
内容量も200mlほどしかないではないか。
ありがとう神様。いただきます。
今まで使う人間を蔑んでいたはずの言葉を自ら心の中で唱える。
「飲みやすい!水みたい!」
新潟の神様に感謝しつつ、さっさと退散した。
と言うわけで今回飲んだのは
吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング
蔵元と造り上げたスパークリング清酒です。
麹本来のやわらかな甘みで、淡雪の様な軽い飲み心地が特徴です。
(ファミリーマートのHPより)
とのことである。
今回は地図はなし。